結論:商品撮影を外注するときは、必要な画像役割を決める → 商品ごとのショットリストを作る → 背景・モデル・スタイリング・レタッチを指定する → 同じ条件で見積もりを取る → 送料・返送・納品形式・利用条件を確認する → 納品画像を商品情報と照合する、の順で進めます。「1カットいくら」だけでは比較できません。

外注先を探す前に「何を撮ってほしいか」を決める

正面写真だけ欲しいのか、背面・ディテール・内容物・使用シーンまで必要なのかで、撮影量は大きく変わります。先に必要な画像役割を決めずに見積もりを取ると、会社ごとに前提が違い、金額を比較できません。

画像構成を決める場合はECの商品画像は何を揃える?で、メイン・ディテール・使用シーンなどを整理してください。

ショットリストを商品単位で作る

最低限、商品名/SKU、必要カット、背景、角度、写す付属品、サイズ感表現、使用シーンの有無をまとめます。参考画像を付ける場合は「この雰囲気をそのままコピー」ではなく、背景・光・角度・余白など何を参考にするかを伝えます。

  • 商品名 / SKU
  • 正面・側面・背面など必要角度
  • ディテールで見せたい部分
  • 内容物・セット範囲
  • 白/無地/使用シーンなど背景
  • モデル・手・小物の有無
  • 縦横比・納品サイズ
  • 必要なファイル形式

費用は何で変わるのか

現在のEC撮影サービスを見ると、料金単位は「商品」「カット」「パック」「モデル着用」「訪問/日単位」など一定ではありません。実際のサービス例でも、白背景・透明背景・イメージ撮影、モデル撮影、最低発注額などが別条件になっています。

そのため、単一の「商品撮影の相場」を普遍的な金額として断定するより、次の費用要因を揃えて比較する方が実務的です。

費用要因確認すること
商品点数1点単位か、まとめパックか
カット数1商品に何カット含まれるか
撮影タイプ白背景、イメージ、シチュエーション等
モデルモデル費、手モデル、着用、衣装等
スタイリング小物、背景、セット制作の範囲
レタッチ色補正、ほこり除去、切り抜き、透過等の範囲
最低発注最低金額・最低点数があるか
商品発送発送/返送の送料と梱包
納品JPEG/PNG、サイズ、元データ、全カット/選択カット等
表示価格だけを横並びにしない:同じ「5,000円」でも、含まれる商品点数、カット数、背景、レタッチ、モデル、納品範囲が違えば比較条件が異なります。

見積もりは同じ依頼書で取る

複数社を比較するなら、全社へ同じショットリスト・納品条件を送ります。各社が自由に提案した別プランを価格だけで比べるより、「この条件なら何が含まれるか」を確認します。

  • 撮影料に基本補正が含まれるか
  • 背景削除/透過は含まれるか
  • 追加カットの単価/条件
  • 再撮影の扱い
  • 納期の起点
  • 最低発注条件
  • 送料・返送料
  • モデル・小物・スタジオ費
  • 納品ファイルのサイズ/形式
  • 利用範囲や契約条件をどこで確認できるか

商品を送る前に確認すること

配送型の撮影サービスでは、商品の発送・返送条件も工程の一部です。壊れやすい商品、食品、温度管理が必要な商品、高額品などは、一般的な雑貨と同じ扱いができるとは限りません。

梱包方法、受取可能日、返送方法、使用後に元の状態へ戻せる商品かなどを事前に確認します。

レタッチの範囲を曖昧にしない

「補正込み」と書かれていても、明るさ・色だけなのか、ほこり除去、しわ修正、背景削除、透過PNG、合成まで含むのかはサービスによって違います。加工が必要な場合は、撮影と別工程として何を納品してほしいか明記します。

加工内容の整理にはECの商品画像を加工する方法、透過素材なら背景削除・透過PNGの作り方が参考になります。

納品サイズは「大きければよい」ではない

ECサイトだけでなく、広告、SNS、印刷などへ使う場合は、必要な元データと派生サイズを事前に確認します。後から小さなJPEGしか残っていないと、別用途で再撮影が必要になることがあります。

販売先ごとの出力設計はEC商品画像のサイズガイドへ分けています。

利用条件・権利は契約を確認する

写真の利用範囲、モデルが写る場合の利用条件、納品データの再加工可否などは、サービス規約・契約によって異なります。一般論から権利関係を決めつけず、発注先の契約条件で確認してください。

納品されたら商品情報と照合する

プロに撮影を依頼しても、最終確認は必要です。商品の色、数量、付属品、ラベル、バリエーション、角度、必要カットが依頼内容と一致しているか確認します。

  • 依頼したカットがすべてある
  • SKUと画像の対応が正しい
  • 商品色が大きく違って見えない
  • 販売しない小物を付属品に見せていない
  • ラベル・ロゴ・文字が読める
  • 背景/透過/サイズ/形式が指定と合う
  • 再利用するマスター素材を保存した

外注が向くケース・別方式が向くケース

モデル撮影、複雑なライティング、高価な商品の質感表現、大量の新商品撮影などは外注を検討しやすい一方、少数商品を頻繁に更新する場合は自社撮影、既存の良い商品写真から背景バリエーションを作る場合はAI編集が扱いやすいこともあります。

方式をまだ決めていない場合は商品画像は自作・外注・AIのどれがいい?へ戻って比較してください。

よくある質問

商品撮影の相場はいくらですか?

サービスによって商品単価、カット単価、パック、モデル撮影、訪問撮影など料金体系が異なります。このガイドでは一つの普遍的な相場を断定せず、同じショットリストで費用要因を比較する方法を推奨しています。

撮影だけ依頼して加工は自分でしてもよいですか?

発注先の納品条件・利用条件によります。後加工を予定するなら、十分なサイズの元データや必要形式を受け取れるか事前に確認してください。

最安のサービスを選べばよいですか?

価格だけでは含まれる内容が分かりません。カット数、背景、レタッチ、モデル、納品データ、送料、最低発注など同じ条件で比べます。

参考情報

料金例は2026年8月21日に確認した各サービス固有の掲載内容です。市場全体の普遍的な相場としては扱っていません。