結論:AI商品画像は、商品そのもの → 販売内容 → 画像処理 → 使用シーン → 販売先要件の順で確認します。形・文字・ロゴ・数量などの商品事実が変わった画像は、背景が魅力的でもそのまま公開しないのが基本です。

最初に3段階で判定する

判定対応
公開不可 / Reject商品形状、商品名、ロゴ、内容量、数量、付属品が実物と異なる候補から外すか再生成・再編集
要再確認色味、反射、細部、影、透明部分が元写真と違って見える実物・別写真・仕様情報と照合
演出として確認可能背景、机、周囲の小物、光の雰囲気商品事実を誤認させない範囲か確認
「人が見たから保証できる」わけではありません:人による確認は重要ですが、細かい文字や色、カテゴリ固有のルールを見落とす可能性があります。チェック項目を固定して確認します。

チェック1:商品の形・比率・パーツ

  • 全体の縦横比が元商品と同じに見える
  • ボタン、蓋、持ち手、端子などの数・位置が変わっていない
  • 細いパーツが消えていない
  • 商品にない凹凸・穴・装飾が増えていない
  • 左右・表裏が勝手に入れ替わっていない

AIは背景だけを変える指示でも、商品本体を再描画する場合があります。元写真を隣に表示し、輪郭を追うように比較します。

チェック2:色・素材・質感

色はディスプレイ環境でも見え方が変わるため、「完全一致」を画面だけで保証するのは難しい一方、明らかな色変更は避ける必要があります。

  • 商品カラーの系統が変わっていない
  • 金属がプラスチックのようになっていない
  • マット/光沢など素材感が反転していない
  • 透明・半透明部分が不透明になっていない
  • 柄や木目、縫製等が別デザインになっていない

チェック3:ロゴ・ラベル・文字・数値

AI商品画像で最も見落としやすいのが、小さな文字です。縮小表示では自然に見えても、拡大すると別の文字列になっている場合があります。

確認対象見るポイント
ブランドロゴ綴り、形、位置、重複・欠落
商品名別商品名に変わっていない
容量・重量数値・単位が元商品と同じ
成分・仕様読めない箇所をAIが推測して作っていない
認証・マーク実物にないマークが追加されていない
文字を「それらしく再生成」しない:読めないラベルをAIが補完した場合、実際の商品表記と一致する根拠はありません。商品事実を示す文字は元画像・公式商品データを基準にします。

チェック4:数量・バリエーション・付属品

  • 1個販売の商品が複数個に増えていない
  • セット商品の点数が正しい
  • カラー・サイズ・型番が別バリエーションに変わっていない
  • 販売に含まれないスタンドやケースを付属品に見せていない
  • パッケージと中身の組合せが正しい

使用シーンでは、AIが周辺物を自然に追加します。その小物が「セットに含まれるもの」に見えないか確認してください。

チェック5:使用シーン・人物・スケール

AIで生活シーンを作る場合、商品サイズや使い方が実物と矛盾しないかを確認します。

チェック6:背景除去・輪郭・影

背景処理では、AI生成とは別の画像加工上の崩れも起きます。

  • 商品外周に元背景の色が残っていない
  • 細いパーツ・透明部分が消えていない
  • 白い商品の輪郭が白背景に溶けていない
  • 影の方向が光と矛盾していない
  • 接地面が浮いて見えない
  • 切り抜き後に商品自体が変形していない

白背景制作の詳細は商品画像を白背景にする方法で扱っています。

チェック7:トリミング・余白・出力

商品が正しくても、販売先への書き出しで見切れたり、重要な文字が切れたりすることがあります。

チェック8:販売先ルール

AI画像の品質チェックとプラットフォーム規約チェックは別です。Amazonではメイン画像の純白背景や商品占有率など、楽天市場では第1商品画像の文字占有率や枠線など、異なる確認があります。

チェック9:元データを残す

後から「どこがAI生成だったか」「元商品の文字は何だったか」を確認できるよう、元写真と生成候補を紐付けて保存します。

  • 元写真を上書きしない
  • 採用画像と元写真を同じ商品IDで管理する
  • 複数バリエーションを混同しない
  • 再生成した場合、採用したversionを識別できる
  • 販売先用のresize前masterも残す

5分で行う公開前チェックの順番

  1. 縮小表示で全体を見る
    構図、数量、使用シーンの大きな違和感を確認。
  2. 100〜200%で商品本体を見る
    輪郭、パーツ、ロゴ、ラベルを確認。
  3. 元写真と左右に並べる
    色、形、文字、付属品を比較。
  4. 販売内容と照合する
    型番、容量、セット内容を確認。
  5. 販売先チェックを行う
    Amazon/Rakuten等の現在要件を別に確認。

pictoECの確認フロー

pictoECの現在のコードでは、生成候補は `PENDING` で作成され、管理者がapprove/rejectする経路があります。顧客へ公開する候補も、QC承認済みかつ管理者が選択したものに制限されています。

コード上の限界:OCRで文字を照合する処理、ロゴ一致判定、商品の寸法・形状を元写真と自動比較するvalidatorは確認していません。人の承認ゲートはありますが、商品正確性の保証とは表現しません。

よくある失敗

背景だけ見て商品を拡大確認しない

シーン全体が自然でも、ラベルや小さなパーツが崩れていることがあります。

「同じ商品っぽい」で採用する

ECではSKU固有の仕様が重要です。色、容量、型番、パッケージ違いを確認します。

プラットフォーム向けテンプレート名だけで掲載判断する

ツールのテンプレートと現在の公式ルールは別です。掲載時点の公式情報へ戻ります。

よくある質問

AI画像はどこまで元写真と同じなら使えますか?

一律の許容差を決めることはできません。販売商品の事実として重要な形、色、文字、数量、内容物は元商品と照合し、背景など演出要素と分けて判断してください。

人が確認すればAI画像は安全ですか?

確認は重要ですが、見落としは起こり得ます。固定チェックリストと元写真比較を使い、販売先ルールも別に確認してください。

AIで文字だけ修正すればよいですか?

文字以外にも形状、色、数量、付属品が変わる場合があります。商品全体を再確認します。

根拠・関連資料